【仏検3級】独学できる! 難易度と合格のためのおすすめ勉強法

仏検3級、独学できる! 難易度と合格のためのおすすめ勉強法

フランス語を勉強するうちに、そろそろ自分の力を試してみたい! と思うこと、ありますよね。

「仏検3級」は響きもいいので、合格できたら自信がつくし、履歴書に書けるなど周囲からの評価にもつながります!

問題を見る前から「けっこう難しいのでは…」と思ってしまう人も多いのですが、じつはかなり基本的な能力を問う試験なので、型に慣れさえすれば、独学でもじゅうぶん合格が狙える試験です。

この記事では、

・具体的にどのくらいの難易度なのか、
・どれくらいの勉強時間の人が受けているのか、
・「型に慣れる」ためにどういう対策教材を使えば効果的なのか

をまとめて紹介していきます!

 
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仏検3級、そもそもどんな試験?

仏検3級は筆記試験60分、聞き取り試験約15分からなります。

筆記試験・聞き取り試験ともに正解の番号を選ぶ【マークシート方式問題】と単語の正しいスペルを記入する【記述式問題】をともに含んでいます。

スピーキング(面接)はありません。

概要は以下の通り。とくに筆記試験は、セクションごとに問われる内容が細かく定められているので、対策が立てやすいです。

・筆記試験の構成(70点満点)

大問内容形式配点
慣用句の穴埋め記述
動詞の活用記述10
代名詞選択
前置詞選択
語順整序選択
対話完成選択
短文の空欄補充選択
長文内容一致選択
会話文選択

・聞き取り試験の構成(30点満点)

大問内容形式配点
短文の空欄補充記述10
短文に対応する絵を選択選択10
会話文内容一致選択10

合格基準点と合格率は?

 
じゅくせい
じゃあ、何点とればいいの?

せっかく受検する以上、合格してモチベーションにつなげたいところ… では少なくとも何点を目指せばよいのでしょうか?

仏検3級合格のために欲しい点数はズバリ、60点です。

過去3年分の受検状況に基づいた数値なので、今後変動する可能性もありますが、現時点での基準になるでしょう。

最新データは2020年秋季のもので、受験者数(※出願者数ではなく、当日会場まで足を運んだ「受験者数」)は2,446名、合格者数は1,542名です。

(情報のソースは気になる方は、こちらからどうぞ)

ここから計算すると3級の合格率は60%台に留まっています。これは5級、4級の合格率が例年80%前後あるのに比べると、ずいぶん低いことが分かります。

とはいえ個人的には、3級の場合「本当は合格圏内にいる人でも、適切な対策を取らなかったから不合格になった」というパターンの人も多いと思います。

一般的な文法問題集を買ってきて頭からやってみる、といった勉強は、ふだんの学習では必要ですが、目的が「仏検3級対策」なら、必ずしも賢いやり方とは言えません。

通算学習時間のめやすは?

標準的な学習時間は200時間以上とされています。

ちなみにこの時間数は、もうひとつのよく受検される公式フランス語検定 DELF A1 におおむね対応します。

単純に時間だけで正確にはかることはできませんが、たとえば第2外国語として週に2回、1時間30分の講義があったとすすると半期(15週)で45時間になるので、通年で受けたとして2年間程度学習すればこのレベルに近づく計算になりますね。

ただし、誰でも想像がつくと思いますが、「なんでもいいからとにかく200時間」では合格できるとは限りません。仏検3級はきちんと型のきまった試験なので、後で書くように相応の試験対策に時間をかけることを忘れないようにしましょう。

申込みはいつまで?

仏検3級の申込みは通常、願書郵送なら試験の約1か月前まで、インターネットなら試験日の約3週間前までです。

2022年春季の申込み期間は、4月〜5月中旬です。また、秋季の申込み期間は、9月〜10月中旬になると予想されます。

春季・秋季とも出願の時期など、こちらの公式サイトから確認できます。

独学でも合格できる!

高校や大学などで講義を受けて、ある程度フランス語に触れてから受検! というパターンが多いとは思いますが、うまく勉強を進めていけば、すべて独学で合格することは十分可能です

ただし、上に書いたように「標準学習時間が200時間以上」であることは変わらないので、ひとりでも継続する力が必要ですね。

さらに、少しでも合格の可能性を上げるためには、次に挙げるような仏検対策用の勉強を意識的に進めるのが効果的です。

【総まとめ】仏検3級レベル単語を45分で聞き流し【フランス語】

仏検3級、具体的な対策は?

「独学も十分可能」と書きましたが、では具体的にどこに重点を置けばいちばんの近道なのでしょう?

ここではフランス語一般の学習ではなく、あくまでも【仏検3級合格】のための効果的な対策方法に絞って、重要な順に書いていきます。

まずは一度、過去問を解いてみよう!

仏検3級を受検しようか検討している時点で、すでにある程度フランス語学習を進めている段階だと思います。

…とはいえ、たいていの場合それは「仏検用」の勉強ではなく、一般的なフランス語学習でしょう。

「仏検の型」を知って、それに合わせた対策をするだけでも、単純にいくらか点数は伸びるので、まずは早い段階で「仏検3級」の過去問を1回分解いてみましょう

……上に挙げた合格基準点、60点が取れていましたか? 

自分が明らかに点数を取れていない大問があれば、まずはそのセクションに対応する表現の暗記や文法事項から対策を始めましょう。

たまに「同じ問題は2度と出ないから」という理由で過去問を敬遠する人がいます。

でもそれは違っていて、確かに「まったく同じ問題」は出ないかも知れませんが、過去問を解くポイントは「その難易度・その型の問題に慣れる」ことにあります。

「慣れ」というはっきりと目に見えないところが案外大事なんです。

じっさい、オリジナル練習問題よりも過去問の方がよい所を突いていることが多々あるので、合格を目指している人で、まだの過去問を一度も見たことのない人は、騙されたと思ってとりあえず一回分、解いてみることを強くおすすめします!

※ちなみに過去問と解答だけなら、わざわざ問題集を購入しなくても、仏検公式サイトで一部公開されています。

記述問題は少ないのでポイントを絞って暗記!

先に挙げた、筆記試験と聞き取り試験の構成を思い出してみましょう。

どちらにも【記述式】と【マークシート方式】がありますが、よく見ると【記述式】は28点分(筆記試験の大問1と2、聞き取り試験の大問1)しかありませんね。

つまり、正確にスペルを書く必要があるのは【ごく基本的な単語】と【動詞の用法・活用形】だけ。あとはマークシートなので、多少記憶が曖昧でも得点できる可能性はあります(ちゃんと覚えているに越したことはありませんが)。

もっと言ってしまえば【ごく基本的な単語】の方は、熟語や表現を暗記しているかがポイントになるので、スペルをしっかり考えたうえで書けるための勉強は【動詞の用法・活用形】が最重要になります。

もちろん他の文法事項も一通り勉強しておく必要はありますが、正しくスペルを書かないと点数がもらえない問題については、ひとまず【動詞の活用形】を重点的に押さえれるのが大切! と分かるだけでも、ずいぶん勉強の方向性が見えてきますね。

動詞活用の暗記については、この記事の下の方で聞き流し動画を紹介しているのでよければご覧ください。

 

単語・熟語/表現の暗記をしっかり

動詞は意味の中心を担うので、その活用形も含めて最重要ですが、あわせて単語・熟語や表現を暗記することももちろん疎かにはできません。

筆記試験の大問2〜5を除いて、少々文法知識が抜けていても、語彙力さえあれば意味が取れて正解できると言っても過言ではないでしょう。

対策としては、とにかく仏検3級用の単語集・熟語集で覚えまくることです。何冊も買うより、むしろ自分にあった1冊でいいので2〜3周しましょう。

まずはフランス語単語を見て、日本語の意味が瞬時に出てくるようにしましょう。1周目でわからない単語に印をつけて、2周目はその単語だけ見直す、など自分に合った暗記の仕方で大丈夫です。要は、続けること。

ちなみに仏検3級の語彙数は1670語とされています。

すでに見たように、筆記試験の大問1と聞き取り試験の大問1は【記述式】で、【ごく基本的な語彙】についてはスペルを書ける必要があるので、続いて日本語の方を見て、フランス語単語が「正しく書ける」練習をします

さほど難しい単語を書くことは求められないので、単語が難易度順に並んでいる仏検3級用の単語集なら前半を中心に、紙に何度も書くなどしながら(こればっかりは古典的な方法が結局いちばんの近道だと思います)、日本語を見てスペルが書けるようにしておきましょう。

リスニングは難関じゃない!

人によっては、リスニングが最難関… と思うかも知れませんが、仏検3級に限ってみると、そんなに難易度は高くありません。

過去問を解いてみて、リスニングが極度に難しく感じる場合、単純に単語や熟語の暗記が足りていないということも多々あります。

そもそも仏検3級では、聞き取り試験のどの大問についても3回音声が流れ、スピードもさほど速くありません。つまり、聞き取り試験もリスニングの問題というよりは、実質的に語彙の問題という性質が強いのです。

もちろん日々の勉強としてリスニングをするのはとてもよいと思いますが、仏検3級対策に限っていえば、単語や表現の暗記が優先ということになるでしょう。

とくに聞き取り試験大問1は【記述式】なので、単語のスペルを正確に書ける必要があります。対策としては、すでに上で見た暗記作業とまったく同じです。

 
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それでもリスニングがしたい人への、とっておき!

仏検3級合格をめざす人から「それでもやっぱり、なにか聞きたい!」と言われた場合、わたしは特定のリスニング教材よりも、インターネットで無料で見ることのできる「TV 5 monde apprendre le français」(仏検3級レベルなら、A1 〜A2の動画を見るとよいでしょう)をおすすめしています(「仏検3級のリスニング」だけに特化した本はないからです)。

この「TV 5 monde apprendre le français」は無料とは思えないくらいコンテンツが充実していて、短い動画とそれに対応する簡単な問題・解答、そして場合によってはスクリプトも見ることができます。

A1 関連動画が無理なく聞けるようになれば、少なくとも「音を聞き取る」ことに関しては問題ないでしょう。

ただし、これはあくまでも「プラスアルファ」としての学習法なので、繰り返しになりますが、まずはしっかり語彙・表現を固めておきましょう

おすすめの対策教材&動画は?

とくに仏検に特化したテキストを探している! という方は、オススメについてこちらの記事↓で情報をまとめているので、ぜひご覧ください。

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そのうえで、一部重なってはいますが、とくに仏検3級対策としておすすめできる教材は、以下の通りです。

・フランス語教育振興協会 『仏検公式基本語辞典3級・4級・5級 新訂版』(朝日出版社)

仏検の5・4・3級について、この単語集から出題されます。ふだんの勉強の総仕上げとして「ぜひ仏検に即応した単語帳を」という人はこの本が効果的でしょう(Amazonのサイトのイメージ写真でレイアウトが見られます)。

ちなみに、仏検に即応したものでは久松健一『仏検対応 フランス語単語 Revolution』(研究社)もあります。
単語・例文を含めて過去の仏検データをもとに5級〜準2級までカバーしているので心強い一方、レイアウトが2段組でピチッとしていて(こちらもAmazonのサイトのイメージ写真でレイアウトが見られます)小さな辞書のような趣があるので、どちらかというと長くフランス語を続けたい&ストイックな人向けかと思います。

・小倉 博史, モーリス・ジャケ, 舟杉 真一『仏検対策3級問題集 改訂版《CD付》』(白水社)

「なにか一冊、仏検3級対策の総合的な問題集を探してます」と言われたら、わたしはこの本をおすすめしています。

それぞれの大問に対応する「文法事項」のおさらいが書かれていて、わざわざ別の参考書を開かなくても、この一冊さえあれば思い出しながら仏検形式の問題を解いていけます。巻末には仏検3級で過去に出た単語がまとめられているので、暗記のチェックにも効果的。

とはいえ、文法のおさらいは不要で 「とにかく仏検タイプの問題とその解説だけあればいい」という人は、それぞれの大問形式に対応する練習問題の多さで選ぶなら仏検公式ガイドブックセレクション』(駿河台出版社)シリーズ、全体の問題数が多少すくなくても、本番さながらの「模試形式」で選ぶなら2022年度版 仏検公式ガイドブック』(駿河台出版社)がよいでしょう。

・久松 健一『「仏検2級・3級対応」フランス語重要表現・熟語集』(駿河台出版社)

潔な解説とともに熟語や表現をぎゅっと詰めた一冊で、薄すぎず分厚すぎずサイズ感もちょうどいいです。

タイトルにもある通り、仏検3級対策(とくに慣用表現・前置詞の用法問題など)に効果的。

練習問題もついていて適宜力試しができるようになっています。なお、この本については音声教材がついていません。

・甲斐 基文『仏検合格 読みトレ! 3級』(第三書房)

読解問題対策になるのはもちろんのこと、リーディング素材からリスニング、シャドーイング練習へとつなげ、仏検3級用の勉強をしながら4技能をバランスよく伸ばせるよううまく構成されています。

音声はダウンロードが可能。解説が的確なので、これまでの「なんとなく」を脱してフランス語の理解が深まります。

ちなみに、シャドーイングの重要性については、具体的な方法も含めてこちらの記事↓で書いているので、ぜひご覧ください。

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また動画版ふら塾では、仏検3級対策動画を公開しているのですきま時間にぜひ! 

動詞活用表の音声動画は、聞き流しに便利。また再生速度を落とせば書きとり練習にも使用可能です。

・【仏検3級対策】聞き流し!フランス語動詞活用表・厳選30

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おわりに

仏検3級対策に絞って合格のためのポイントを書いてきましたが、いかがでしたか?

検定試験は、受検前の勉強を語学力アップにつなげることができますし、合格すれば自信にもつながるので、自分がステップアップするためのよい機会になるでしょう。

この記事で書いたように、仏検3級はポイントを絞って学習すれば独学でも十分合格が狙える試験です。

とはいえ「どうしても独学じゃモチベーションがもたない…」という人は、試験前だけでも語学学校で自分を奮い立たせるのも手かも。

ぜひフランス語に磨きをかけて、合格を勝ち取ってください!

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