【最新版】共通テスト2022フランス語対策のおすすめ教材&勉強法

【最新版】共通テストフランス語の対策におすすめの教材&勉強法を紹介!

共通テストへ向けた準備、進んでいますか?

新しくなったフランス語の試験を攻略するには、傾向をふまえた対策が必須。

必要な勉強の方向性・おすすめ教材を紹介していくので、受験予定の方はぜひご覧ください。

共テ2021フランス語、どんな試験だった?

これまでとの一番大きな違いは、センターで第2問にあった「同義文判定」がなくなり、かわりに共通テスト2021 第4問で「日常的な表現」にフォーカスした大問が出たことです。

その他の問題形式は基本的にこれまでと同じなので、センター過去問(第2問以外)はそのまま共通テスト対策に使えますが、大問の並び方など少し変わっています。

共テ2021の全般的な情報および変更点について詳しくは、次の記事で紹介しています。

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※ふら塾では共通テスト2021の【全問解説】動画も出しています!


必要な勉強の方向性は?

共通テスト攻略に大切な力をざっとまとめると、以下の通り。

・発音(リエゾンを含む)
・単語・熟語および表現の暗記
・文法事項の総まとめ
・語順整序の練習
・日常コミュニケーションで用いる言い回しに触れる
・長文読解の対策

少し詳しくコメントすると、

対策としては、まずは発音を含めた単語・熟語と表現の暗記を徹底しましょう。
その際、熟語は « avoir hâte de + inf. » のように抽象的な形ではなく、 « J’ai hâte de faire du ski. » のように具体的な例文をそのまま覚えてしまう方が効率がよいです。

そのうえで文法問題の練習を過去問・問題集を使って何度も繰り返し練習、間違えたところは復習して穴をひとつずつ潰してゆきます。
出来なかった問題をマークしておいて、1週間後、1か月にもう一度解くというのも効果的。

語順整序に関しては、英語の場合と違って市販の問題集があまりカバーしていないので、センターおよび共通テストの過去問が一番の学習素材になるでしょう。

またリスニングがないからといって、何も聞かなくてよいわけではありません。共通テストが「コミュニケーション能力」を問おうとするものである以上、日常生活で使う言いまわしを押さえておくことが、センター時代よりいっそう重要になりました。

大学の講義のような硬い文章を聞き取る必要はありませんが、日常の場面をピックアップしたような教材を使いながら、そこに出てくる表現を学んでゆくようにしましょう。

さらに、長文読解の対策として、長めの文章を読み進めるだけの体力も必要です。
過度に硬質な文章が出ることはないですが、客観的な文章を読み解くだけのフランス語力と「国語力」が求められるので、試験用紙1ページ分程度の分量のフランス語に怯まないよう、問題集などを用いて対策しておきましょう。

対策におすすめの教材まとめ

共通テスト対策におすすめの教材を、以下に紹介していきます。

なお、大前提として過去問での練習は絶対に必要なので、その分の時間はまず確保しましょう。
試験までの時間から逆算したうえで、強みをいっそう伸ばすより、とにかく弱点を潰すことを優先的に考えて勉強を進めるとよいでしょう(受験のセオリー)。

単語・熟語の暗記なら

・ヴェスィエール・ジョルジュ『仏検準1級・2級対応 クラウン フランス語単語 上級』(三省堂)

単語帳の中ではかなりおすすめできます。すべての単語に発音記号がついていて、音声教材もあり(ダウンロード方式)。レイアウトも綺麗で、モチベーション維持にも問題ありません。ちなみに姉妹本は仏検4級・5級対応 クラウン フランス語単語 入門

発音記号を見ながら、単語を実際の発音と照らし合わせることができるうえ、例文とともに暗記することで、効率よく覚えることができるでしょう。受験生なら「仏検準1級・2級対応」までこなしておけば安心。


・久松 健一『仏検対応 クラウン フランス語熟語辞典』(三省堂)

「熟語暗記」のために心強い一冊。少し分厚い本ですが、本気で高得点を狙う人にはかなりおすすめです

仏検レベル1級から5級まで、あらゆる成句表現を網羅。「辞典」という名前の通り、必要なときに調べることもできるし、それぞれの表現に短文が載っているので最強の熟語帳としても使えます。

現在の自分のレベルからスタートして、知らない表現を次々吸収するのに役立つでしょう。

文法の確認・総まとめなら

・西村 牧夫『解説がくわしいフランス文法問題集』(白水社)

英語と違ってフランス語は文法に特化した問題集が少ないなか、この本は練習問題が充実しています。

しかもその名の通り細かいニュアンスの違いなどを含めたくわしい解説が嬉しい。着実に進めていって一冊を終えると、基礎力がしっかり身につくように構成されているのでおすすめです。


・東郷 雄二『フランス文法総まとめ問題集』(白水社)

こちらも効率よく知識を確認できる問題集です。試験の数か月前に文法の穴を潰す作業にはとても役立つでしょう。

「試験対策」という観点からはややずれますが、同じ著者が文法事項を詳細かつコンパクトにまとめたフランス文法総まとめ』(白水社)の姉妹本です。

ちなみに、上に挙げた『解説がくわしいフランス文法問題集』との違いは、『解説がくわしいフランス文法問題集』が少しずつ解いては解説を読んで、というふうに日々の着実な学習に使いたい人向けなのに対して、『フランス文法総まとめ問題集』の方は、総復習などで知識事項をスピーディーに確認していきたい人向け(とはいえ詳しい解説もついています)と言えるでしょう。

日常表現の特訓なら

・佐藤若菜, 國枝孝弘, パトリス・ルロワ『携帯版 フランス語会話とっさのひとこと辞典 Nouvelle edition』(ディーエイチシー)

タイトルからは、旅行で使える会話集を連想するかも知れませんが、内容はシチュエーション別によく使う表現を集めた本格的な一冊です(Amazonのページで目次を見ることができます)。

共通テストではセンター以上に普段のやりとりで使う表現が重視されるようになったので、とくにフランスでの生活経験がない人は「たかが日常会話」と馬鹿にせず、ひと通り目を通しておきましょう。

別売りになりますが、この本に対応するCD(6枚組)も販売されているので、音声を携帯に入れて移動中などに聞き流すのもよいでしょう。

長文対策なら

・甲斐基文『仏検合格 読みトレ! 準2級』(第三書房)

共通テストで満点を狙うには仏検2級〜準1級程度あれば安心。
そう考えると、この参考書の「準2級」は少し物足りなく感じるかも知れませんが、現時点で「準2級」レベルに達していないなら、最もオススメできる読解テキストです

(ちなみに、もう少し易しいレベルから始めたい人は同じシリーズの3級版もあります。)

過去の仏検から内容一致・空欄補充・会話文完成の問題をそれぞれ10題ずつ、計30の長文を収め、各文には音声(ダウンロード)と、読み下しでかなり詳しい解説ががついています。

内容一致・空欄補充・会話文完成とも共通テストでの定番問題なので、まとめて対策しながら長文読解力をつけられる、コスパのよい一冊と言えます。


・Christian Kessler、 山下 利枝『耳が喜ぶフランス語 リスニング体得トレーニング』(三修社)

「準2級レベルを超えて、さらに長文を次々読みこなしたい!」という人におすすめなのは、音声とスクリプトのついた上記の参考書。文章の難易度が少しずつ上がっていく構成です。

とくに後半はレベルの高いテクストになっているので、かなり力がつきます。ただし、問題や詳しい本文解説はついていないので、とにかく文化に触れながら「読むこと」「聞くこと」に集中するための上級者向け。

この本の後半がすらすら理解できるようになれば、共通テストはもう怖くないでしょう。

おまけ

本番では案外時間をくってしまう、マークシートを塗る練習も忘れずに…

学研ステイフル ルーズリーフ B5 マークシート練習用 ED03080×2

おわりに 〜必ず過去問での練習を〜

文法や語彙といった基礎力をつけるのはもちろんですが「試験対策のうえで最も大切なのが過去問での練習」という点も忘れないようにしましょう。

問題形式はほとんど変わっていないので、過去のセンター試験(第2問以外)も、そのまま共通テスト対策として使えます

たまに「過去問は2度と出ないから」と敬遠する人がいますが、それは大間違い。
パターン化された試験なので、形式に慣れ、間違えたところを復習しておくだけでも、点数は確実に伸びます。

最低でも過去問3年分はこなしておきましょう。

みなさんのフランス語上達&共通テスト攻略を祈っています!

なお、フランス語を2次試験でも考えている方は、各大学でよくある出題パターンを分析したこちら↓もご覧ください。

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