単語だけじゃダメ!フランス語【熟語】参考書と効果的な勉強法を紹介

単語だけじゃダメ? フランス語「熟語」の参考書と効果的な勉強法まとめます

フランス語の勉強が少し進んで、簡単な文章を読み出すと、

「それぞれの単語はわかるのに、表現の意味がとれない」

という壁にぶつかる人もいるのではないでしょうか。

でも心配はいりません!

それは普通のことで、単語と合わせて「熟語」を暗記すれば、きちんと解決できます。

ただ、英語などと比べると、フランス語の熟語集は少ないうえ、具体的な勉強法もあまり教えられることがありません。

そこで、この記事では「フランス語熟語」に焦点を当てて、効果的な勉強法とオススメできる参考書についてまとめます。

ふら塾では、熟語の聞き流し動画をYoutubeで出しているので、よければご覧ください。
動画に対応する熟語リストも↓↓こちらからダウンロードできます。あわせてどうぞ。

初心者がまず覚えたい基本熟語100 (ダウンロード)

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熟語の暗記は必須!

結論から言ってしまえば、語学学習に「単語」の暗記が欠かせないのと同じく、

言葉の連なりを「熟語」として覚える作業も、上達をめざすなら必須です。

ただし「何を熟語とするか」の基準はテキストによって曖昧なことが多いです。

ここでは、ひとまず簡単に

avoir besoin de…(〜を必要とする)

のように、“単語の並び方によって、意味のまとまりが生まれる場合”を指すことにしましょう。

同じく意味のまとまりが問題になる場合でも、たとえば
« être obligé(e) de + inf. » (せざるを得ない) のように、
けっきょく単語 « obligé(e) » の使い方に関わる場合は、
熟語というよりも「語法」として、ふら塾では捉えています。

また、« Pas de problème. » (問題ありません) のように、
意味のまとまりが、文を構成するほど大きくなる場合は
「表現」と言えますね。

呼び名はともかく、ぜんぶ覚える必要がありますが、
「語法」「表現」まで収録するかは、熟語帳によって異なります

単語と並行して「熟語」もしっかり覚えるべき、という理由は、

・avoir(持っている)
・besoin(必要)
・de(〜の)

それぞれの単語の意味を知っていても、熟語として覚えない限り、
avoir besoin de… はうまく訳せない(=理解できない)からです。

初心者のうちほど、

「どの言葉の連なりが “熟語” を作っているのか」

が見えにくいと思います。

(慣れてくると「これは熟語じゃないかな?」と当たりをつけることもできますが…)

しかし、だからこそ!! 

最初から単語とは別に「熟語」リストを頭に入れておく方が、リスニングやリーディングで理解が容易になるでしょう。

ただし、英語などの場合と違って、出版されているフランス語の熟語集は少ないです。

この記事の後半では、「熟語」の具体的な勉強法を紹介しようと思いますが、
初心者むけに最初の1冊として、「熟語帳」のおすすめを挙げるなら以下になるでしょう。

 

モーリス・ジャケ, 舟杉真一, 中山智子『例文で覚えるフランス語熟語集』(リンク先はKindle版。もちろん紙版もあります)

 

帯には「仏検3級〜1級」とありますが、うまくレベル分けされているので、「単語」の暗記さえ進んでいれば、問題なく使えます。

とくにこの本で「★2つ」の熟語は、基本中の基本なので、できるだけ早くマスターしましょう。

コンパクトなのに、約1300の熟語が収録されていて、長く使えるのも良いところですね。

JUKUCHO
ただし、「単語」がまださほど覚えられていない人は、まず単語を優先した方がいいでしょう

このページの最後の方で、他の熟語帳とも比較しているので、
ぜひ自分に合ったものを探してみてください。

「熟語」を効果的にマスターするために

じゅくせい
どうすれば熟語を効率よく覚えられるんだろう…?

基本的には「単語」と同じように地道に覚えていきますが、

とくに以下に気をつけると、より効率よく覚えられるでしょう。

「動詞の変化」と「後に何が続くか」に注意

初心者のうち、うまく「熟語」がつかめない理由として、

(1)熟語のなかの「単語」の意味を知らない
(2)熟語は覚えていても、そこに含まれる動詞の活用があいまい
(3)中途半端にしか覚えておらず、後に何が続くのか(名詞、形容詞、不定詞など)があいまい

などが挙げられます。

(1)は単語の勉強でカバーしましょう。

おすすめ単語帳などは(他の教材とあわせて)以下の記事でも紹介しています。

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(2)は動詞活用ですね。

辞書や熟語帳の見出しでは、不定形で載っていますが、じっさいに「熟語」が出てくるときは活用していることが多いです

動詞活用の覚え方(独学の優先順位)については、以下の記事でも書いているので、参考にしてください。

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そして、意外と曖昧になりがちなのが、

(3)熟語の後がどう続くか

ですね。上に挙げたふら塾のYoutubeでも示していますが、

熟語を覚えるときには前置詞はもちろん、後ろが、人なのか物なのか、不定詞なのかまでしっかり覚えましょう。

できれば例文でまるごと覚える

(1)熟語のなかの単語、(2)動詞の活用、(3)後ろに続く形…

これらを一気に覚えるための一番よい方法は、じつは例文をまるごと暗記することです

会話のダイアログやテキストの文章で熟語に出会ったときも、

「熟語」だけ抜き出して自分のノートに書くよりも、一文ぜんぶ書き写して、それを覚えるようにした方が、記憶に残りやすくなります。

これは、市販の「熟語帳」で覚えるときも同じです。

数が多いので、すべて例文のなかで暗記するのは難しいと思いますが、

少なくとも「自分が覚えにくいな」と思う熟語だけでも、載っている例文とあわせて暗記するようにしましょう

忘れにくくなり、また自分で表現を使うときにも、簡単に頭に浮かぶようになるはずです。

では市販の熟語帳にはどのようなものが出ているか、参考までに、以下に紹介しておきます。

おすすめ参考書 〜熟語帳の比較〜

すでに書いた通り、フランス語の場合、英語などと比べて「熟語帳」の出版数はとても少ないです。

そのなかで「最初の1冊」として、現時点でもっともオススメできるのは、すでに挙げた↓↓こちらになります。

・モーリス・ジャケ, 舟杉真一, 中山智子『例文で覚えるフランス語熟語集』

※こちらのリンクは紙版。Kindle版もあります。

初心者むけのサイズ感、レイアウト、レベルわけが丁寧です。

まずはこの本の「★2つ」を暗記できるとよいです。その後、「★1つ」「★なし」とステップアップできる構成になっていて便利。

その他に出版されている「熟語帳」の主なものは、以下の通り。

中級以上の人など、場合によってはより役に立つことがあるかと思います。

・久松 健一『仏検対応 クラウン フランス語熟語辞典』

この本は、こんな人にオススメできます。

・フランス語を長く続ける予定のある人
・仏検に役立つ熟語帳を探している人

なんと仏検5級〜1級に対応する2171熟語が、例文・簡単な解説と共にまとめられています。

デスクに置いて、辞書のように使うこともできるのはもちろん、

版が大きいぶん文字が大きく、レイアウトも綺麗で、最強の熟語帳としても力を発揮します。

ただし、必ずしも初心者に広くオススメしないのは、「辞典」とあるように、かなり分厚く、

また、とくに5級・4級のあたりは「熟語」というより「語法」「会話表現」も多く収録されており、「何を熟語とするか」という基準に幅があるためです。

とはいえ、フランス語を長期的に続ける意欲のある人にとって、強い味方になるのは間違いありません。

まとめ&資料ダウンロード

この記事では、フランス語の熟語の覚え方と参考書について見てきました。

初心者のうちは単語に気を取られて、”おろそか”になりがちですが、熟語をしっかり勉強すべき時は、わりと早い段階で訪れます

ふら塾の動画や、市販の参考書も利用しつつ、

自分が出会った「熟語」はできるだけ文章ごと覚えるようにしながら、効率よく覚えていきましょう。

みなさんが上達できるよう、応援しています!

※「必須熟語100」の動画リンクを再掲しておきます。熟語リストは↓↓以下からダウンロードできます。
初心者がまず覚えたい基本熟語100 (ダウンロード)

その他「聞き流し」暗記シリーズもいろいろあるので、Youtubeの再生リストからどうぞ。

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