できるだけお金をかけずにフランス語に触れたい、こんな時代だからとりあえずネットで、など「いつでもどこでも」の手軽さが嬉しいWebサイト。
英語に比べるとまだ少ないとはいえ、それでも一昔前と比べるとクオリティの高いフランス語サイトはずいぶん増えました。
なかには本格的なリスニング教材や文法解説を提供しているサイトも。
ただ、最近はサイトもいろいろありすぎて、使うタイミングがいまいちわかりにくい場合も… この記事では忙しい現代人のために、フランス語の基礎力UPに役立つWebサイト&効果的な使用法をまとめて紹介します。
フランス語基礎力を鍛える無料サイトまとめ!
✅️ こんな人におすすめ!
・まずは無料でフランス語を体験してみたい
・サイトはいくつか見つけたけど、具体的な使い方がわからない
10年以上フランス語を続けていて、比較的流ちょうになった「今」の目線だからこそ本当におすすめできるサイトを、最新版の情報でお届けします。
いくつかよさそうなサイトを見つけたら、このページをブックマークして、各サイトに飛びやすくしておくのも便利。
それでは、いってみましょう! それぞれ見出しをクリックすると外部サイトに飛びます。
4技能をバランスよくまなぶ
Speechling
リスニング・ディクテーション・短文の仏文和訳・穴埋め単語練習・語学クイズと幅広いコンテンツが【無料】なのでおすすめ。ネイティブ音声が自然なのも特徴です。言語設定で日本語もあるので、使いやすいです。百聞は一見にしかず。一度覗いてみて損はありません。
TV5MONDE – Apprendre le français
言わずと知れた、無料とは思えないクオリティのフランス語学習サイト。レベル別(A1〜B2)の動画と理解度チェックの問題がついていて、基本的にはスクリプトとあわせて見られます。
サイトはすべてフランス語とはいえ、操作はわかりやすいのであまり迷うことはないはず。このサイトさえあれば、初級から中級まで独学で力を伸ばすことも不可能ではありません。
La Grammaire Active du Français
初級向け。もともと『グラメール アクティーヴ』(朝日出版社)に対応する形で作られたので、このサイト単体で「文法学習」まではできませんが、スクリプトと和訳のついた【無料】の簡易リスニング教材として使えます。
画面左のナビゲーションにある、テキスト>「聞いてみよう」で音声を通しで聞き、「読んでみよう(仏・日)」で一文ずつスクリプトと和訳つきで聞くことができます。
一つひとつの文章は短いけど、それでも20課ぶんの和訳つき音声がタダで見れると思うとお得!
Coucou!
こちらも無料とは思えない、「ネイティブスピーカーが普段話しているフランス語」をコンセプトにしたサイト。
自然な会話のリスニングが、スクリプトおよびその和訳とともに載っているので、日本人がフランス語らしい会話を学ぶのに非常におすすめです。
シチュエーションが日常的なものも多いので、初級の学習者にはもちろん、スピーキングの訓練をあまり受けていない人にも楽しめる内容になっています。
La dictée d’Archibald
すでに上で Speechling を挙げたときにディクテーションもできると書きましたが、「ディクテーション」とはフランス語教育で伝統的な、フランス語が読まれるのを聴いてそれをスペルを含めて正しく書く、という学習方法です。
このTV5MONDEのディクテーションのサイトは、A1 から C2 まで、つまり初級者から中・上級者レベルまで、ある程度の長さをもった文章のディクテーションができるのが特徴です。
Duolingo
さまざまな言語をゲーム感覚で学べる、第二外国語学習者の間ではおなじみの Duolingo。アプリもあります。
初級からはじめて(最初のテストである程度のところからスタートすることも可能)、徐々にステージをクリアしていきます。
最初の言語設定で、「フランス語学習」を選択すれば使えます。学習の補助・息抜きに。
東京外国語大学言語モジュール
フランス語の文法・会話が本格的に学べるサイト(他の言語も多数あります)。東京外国語大学の言語教材で、大学生が初めて新しい外国語を学ぶための教材として想定されています。
会話モジュールなど、やりとりがややぎこちないこともありますが、音声とスクリプト、和訳もついていて、また項目が丁寧に整理されているので親切なつくりです。発音モジュール、文法モジュールもあるので覗いてみてください。
北鎌フランス語講座
オンラインで文法事項を確認したいときに、非常に便利なのがこのサイト。
各セクションが日本語で丁寧に解説されているので、初級〜中級文法で疑問が生じたときにすぐに確認することができます。読解編・動詞の活用編・ことわざ編もあります(それぞれリンクを貼っています)。
発音を調べる(人名・地名も)
Forvo
必ずしも「フランス語学習」の枠におさまりきらないですが、番外篇としてこちらを紹介します(Forvoアプリもあります)。
人名や地名も含めた外国語の単語が、どんな「音」なのかをユーザーが登録してゆくサイト。ネイティブ音声を知ることができるのが強みである一方、ユーザーが発音しているので訛りが反映されていることもあります。
とはいえ、「どう発音するのかまったくわからない」単語に出会ったとき、とても有用なツールなので、学習レベルを問わず知っておいて損はありません。
動詞活用を調べる
フランス語ならではの難しさといえば、大量にある動詞の活用を覚えること。任意の動詞を入力して、どの活用なのかをオンラインで調べるサイトがあります。
ちなみに、動詞活用を調べるアプリ(有料・無料)もあって、詳しくはこちらの記事↓で紹介しているので、興味のある方はあわせてご覧ください。
ふら塾では、不規則変化動詞の「きき流し」動画を配信中。シリーズの「全動画」は、ふら塾の再生リストからどうぞ。よければチャンネル登録して頂けると、すぐに見られるので便利です。よろしくお願いします! […]
Vatefaireconjuguer
デフォルトでホーム画面にはよく使われる動詞が並んでいて、それを調べたいときはクリックするだけでOKというのが、初心者には嬉しい設計。検索すると例文もひとつ、あわせて表示されます。
La conjugaison française L’OBS
基本的な使い方は同じで、動詞を打ち込めばすべての活用形を表示してくれます。
Vatefaireconjuguer との違いは、ある動詞を調べると、その類語および同型の変化パターンをする動詞の候補を表示してくれること。
辞書サイト
最後に、オンラインで使用できる辞書をまとめて紹介します。辞書サイトは、わざわざ持ち歩かなくても【無料】で使え、また単語をコピペで調べられるのが嬉しいですね。
ただ、きちんと勉強するのであれば、やはり辞書はなにか一冊もっておいた方がよいでしょう。この辺りについては、辞書アプリも含めておすすめを紹介しているので、気になる方はこちらの記事↓もぜひご覧ください。
【最新版】フランス語学習におすすめの紙辞書・電子辞書7選フランス語学習の座右に必ず置いておきたいのが辞書!先生に聞いてみるとしても、自分のなかでポイントをしぼってから尋ねると、的確に答えてもらえるかも知れません。[…]
仏和辞典Web(仏和辞書)
気軽に使える簡易の仏和辞典です。検索窓に単語を入れると、簡単な意味と例文が出てきます。後方一致やand検索も使えます。きちんとした辞書はもちろん別に必要ですが、こちらはあくまでも、ちょっとした調べ物に使えるオンライン辞書として使いやすいものです。
日仏辞典(和仏辞書)
オンライン日仏辞典のなかでは収録語彙が多い。
通常の辞書ならその検索では出てこないはず… という語も含めてヒットするので小回りのきく、オンラインの良さを活かした和仏辞典。こちらも簡易の和仏として使うのに適しています。
Trésor de la Langue Française informatisé – TLFi (仏仏辞書)
無料とは思えないほどの情報量にアクセスできる仏仏辞典。
中級以上向けですが、そのぶん末永くお世話になります。 リンク先の “Entrer dans le TLFi” から入り、検索窓になんでも単語を入れてみましょう。
TV5MONDE Dictionnaire(仏仏辞書)
TV5MONDE が提供する仏仏辞書。類語や表現もあわせて検索できるので、オンライン仏仏のなかではおすすめ。
ある程度学習が進んでからにはなりますが、本格的な仏仏辞書を使い始める前の「準備」としてたまにオンラインでなれておくのはよいと思います。
WordReference.com(仏英・英仏・仏西辞書)
英語を経由すると、ずいぶんオンライン辞書も使い勝手がよくなり、種類もいろいろありますが、WordReference の多言語辞書は用例も充実していておすすめです。
ちなみにフランス語関連だと仏英・英仏辞書に加えて、仏西もあります。
フランス語コラム
歴史で謎解き!フランス語文法
歴史的な経緯から言語を考えてみる、三省堂のフランス語文法コラム 。
「なぜフランス語の名詞には性がある?」「命令法2人称単数の語尾 -s はなぜ落ちる?」など、ありがちな疑問に専門的に答えてくれているので初級から中級の人に幅広くオススメです。
まとめ
気軽に無料でフランス語に触れられるWebサイトを紹介してきました。
ふだん忙しいと、なかなか机に向かってしっかり勉強という気分になれないことも多いものです。そんなときでも、現代はスマホやタブレットで、気軽に楽しむところから始めることができます。
お気に入りのサイトをブックマークしておくのもいいですね。
ここに挙げたサイトは「フランス語ってどんな感じかな」くらいのモチベーションでも大丈夫なものばかりなので、ぜひ一度覗いてみて、フランス語に触れる時間を増やしてみてください。