【4級対策】フランス語基本フレーズ110まとめ 【文法・資料つき】

【4級対策】フランス語基本フレーズ110まとめます

このページでは、4級レベルに必要なフランス語の基本110フレーズを紹介します。

また、4級を目指すなら絶対に知っておくべき文法事項を、ポイントを絞って紹介します。

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それでは、早速ですが、110フレーズはこちら↓
※この記事で紹介するフレーズは、すべて以下の動画に入っているので、Youtubeで聞き流せます。

さらに詳しい文法解説を知りたい方は、フレーズごとにポイントを整理した資料が、このページの下部からダウンロードできます

基本フレーズのなかの文法ポイント

フランス語検定4級レベルで絶対に外せない重要なポイントは、以下の通りです。
みなさんは、ぜんぶ知っていますか?

・直接/間接目的補語人称代名詞
・代名動詞の活用と用法
・複合過去の活用と用法
・半過去の活用と用法(複合過去との使いわけ)
・単純未来の活用と用法(近接未来との使いわけ)
・中性代名詞 en, y, le の用法

以下では、これらを順番に見ていきましょう。

直接/間接目的補語人称代名詞

フランス語では、「〜を」「〜に」を表す目的補語人称代名詞が動詞の前に置かれます。

大ざっぱに言えば、「〜を」にあたる要素が直接目的補語(COD)と呼ばれます。

89. Je connais Luc et tu connais Anne.

/ Je le connais et tu la connais.

私はリュックを知っていて, 君はアンヌを知っている

/ 私は彼を知っていて, 君は彼女を知っている

そして、「〜に」にあたる要素が間接目的補語(COD)です。

91. Je parle à Paul (Marie).

/ Je lui parle.

私はポール(マリー)に話しかける

/ 私は彼(彼女)に話しかける

代名動詞の活用と用法

代名動詞とは、主語が自分自身に対して行う動作を表す動詞です。
活用は「再帰代名詞」をともなって Je me, Tu te, Il se, Nous nous, Vous vous, ils se… の形になります。

たとえば、以下の例では、他動詞 réveiller は「〜を起こす」。se réveiller という代名動詞になると「自分を起こす→目覚める」の意味になります。

105. Cécile réveille Bruno.

/ Bruno se réveille.

セシルはブリュノを起こす

/ ブリュノは目を覚ます

代名動詞には「再帰的用法」「相互的用法」「本来的用法」と呼ばれるものがあります。
上の例は、「自分を起こす」というように、動作が自分自身を対象とするので「再帰的用法」です。

「相互的用法」とは、複数人が行為の結果をお互いに受けるものです、以下の例が挙げられます。

107. Nous nous voyons ce week-end.私たちはこの週末に会う

そして、「本来的用法」とは、代名動詞が熟語の一部のようになっていて、再帰代名詞自体の意味が捉えにくいものを言います。
以下の例では、se souvenir de はまとまりで「〜を覚えている」という意味になります。

110. Je me souviens de ton anniversaire.私は君の誕生日を覚えている

複合過去の活用と用法

複合過去は、「〜した」という一度の行為や出来事を表します。
形としては、助動詞(être または avoir)+過去分詞という構造をとります。

過去分詞の形は覚える必要があり、-er 動詞の場合は、不定形の末尾を -é とします

117. Elle a acheté une nouvelle robe.彼女は新しいドレスを買った

大部分の動詞は助動詞に avoir をとります。
しかし、一定数の動詞については、助動詞に être を使います。être を助動詞とする動詞は、基本的に移動や状態の変化を表すものです

たとえば、「彼はフランスに行った」と言いたい場合、Il est allé en France. のようになります。
留まる rester という動詞も「ゼロ移動」ということで、以下のようになります。助動詞が être となる場合、過去分詞は性数一致します。

119. Vous êtes restés à la maison hier.昨日, あなたたちは家にいました

さらに、すべての代名動詞は être を助動詞とすることも忘れてはいけません。

121. Cécile a réveillé Bruno.

/ Bruno s’est réveillé.

セシルはブリュノを起こした

/ ブリュノは目を覚ました

半過去の活用と用法(複合過去との使いわけ)

半過去は、過去の状態や状況の説明に用いられます。
直説法現在の1人称複数(nous)の語幹を使い、そこに次の活用語尾をつけることで作ります。

je -ais, tu -ais, il -ait, nous -ions, vous -iez, ils -aient

たとえば、動詞 habiter を用いて、次のように言うことができます。

143. J’habitais dans une petite maison à la campagne.私は田舎で小さな家に住んでいました

半過去はまた、過去の習慣的な行動や、当時よくやっていたことを表すときにも用いられます。

146. Je n’étudiais pas beaucoup à l’école.私は, 学校であまり勉強しませんでした

複合過去が、一度の行為や出来事(物語の前景)を表す過去だとすれば、半過去はその背景になる状況を表す過去です。
この性質を利用して、過去のある時点で「(ある時点では)何かをしている最中だった」と言いたいときには半過去を用いることになります。

151. Tu regardais la télévision quand le téléphone a sonné.電話が鳴ったとき, 君はテレビを見ていた

単純未来の活用と用法(近接未来との使いわけ)

単純未来は多くの場合、動詞の原形に活用語尾をつけた形になります。
単純未来の活用語尾は、じつは直説法現在の avoir の活用ととてもよく似ていて、次のようになります。

je -ai, tu -as, il -a, nous -ons, vous -ez, ils -ont

たとえば partir (出発する) の場合は、原形に活用語尾をつけて je partirai, tu partiras… となるわけです。

162. Le train partira à 10 heures.電車は10時に出発します

ただし、一定数の動詞は不規則な語幹をとります。一例として、「aller(行く)」は j’irai、「avoir(持つ)」は j’aurai、「être(~である)」は je serai になります。
また、「faire(する)」は je ferai、「pouvoir(できる)」は je pourrai のように変化します。

よく使われる動詞の単純未来の語幹は、個別でしっかり覚えておきましょう。

163. La réunion aura lieu dans la salle de conférence.集会は講堂で行われます

単純未来の用法については、すでに挙げた2例のように、比較的確実な「未来の予定」を述べるのに用いられます。

また、単純未来は「意思」や「約束/命令」を示すときにも使われます。たとえば、次のような場合です。
「約束」が、主語を2人称にすると、必ず〜しなさいという「命令」になるのは、想像に難くないでしょう。

164. Je serai là pour t’aider quand tu arriveras.君が到着する頃には, 手を貸すためにそこにいるよ
165. Tu devras terminer tes devoirs avant de jouer.遊ぶ前に宿題を終わらせなさい

さらに、近接未来と単純未来の使い分けにも注意できるとよいでしょう。

近接未来は、「直近の出来事」や「直近でなくとも、確実性の高い予定」に対して用います。
一方で、単純未来は、より漠然とした未来や、話者の意思・予測を含む未来を表します。

次の例文のニュアンスの違いは、こうした点に由来しています。

169. On va aller au Japon cet été.

/ On ira au Japon cet été.

この夏私たちは日本に行きます

/ この夏私たちは日本に行くでしょう



中性代名詞 en, y, le の用法

フランス語では「中性代名詞」呼ばれるものが、大きく3つあり、それが en, y, le です。

まず、「en」は主に2つのケースで使われます。

(1)数量や部分を表す場合

不定冠詞や部分冠詞がついた名詞は en で置き換えることができます。
なお、数量を表す単語(「un, deux, beaucoup, un peu」など)がある場合、動詞の後に残ります。

153. Il y a des pommes dans le frigo. Tu en veux une ?冷蔵庫にリンゴがあるよ。1つ要る?
154. Il y a du fromage dans le frigo. Tu en veux un peu ?冷蔵庫にチーズがあるよ。少しほしい?

(2)「de + 名詞句」を受ける場合
« parler de », « avoir besoin de » などのように、de + 名詞句をとる表現がある場合、その部分が en に置き換えられます。

155. Il parle tout le temps de ses vacances. Il est encore en train d’en parler !彼はいつも自分の休暇のことを話す。今もまた話している!

次に、「y」の使い方です。「y」も主に2つのケースで使われます。

(1)場所を表す場合

前置詞 (à, chez, en など) + 場所の表現は、y で置き換えることができます。

157. « Tu vas à l’église ? »

« Oui, j’y vais. »

「教会に行くの?」

「うん, 行くよ」

(2)「à + 名詞句」を受ける場合
« penser à »,« s’intéresser à » などのように、à + 名詞句をとる表現がある場合、その部分が y に置き換えられます。

158. « Tu penses à tes vacances ? »

« Oui, j’y pense tout le temps. »

「休暇のことを考えてる?」

「うん, いつも考えてるよ」

さらに、「le」も大きく2つのケースで使われます。

(1)文全体や節の内容を受ける場合

「le」は、すでに話題になった節や文の内容を全体的に受ける場合に使われます。

160. Il ne le sait pas encore.彼はまだそれを知りません


(2)属詞の無冠詞名詞や形容詞を受ける場合

「le」はまた、主語の状態や性質を指す場合にも使われます。
具体的には、「主語 être 属詞」という文章があった場合に、属詞の部分を le に置き換えることができます。

161. « Tu es occupée ? »

« Oui, je le suis. »

「忙しいの?」

「うん, 忙しいよ」

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